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魚類に寄生するカイアシ類
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魚類寄生性カイアシ類は、世界中の海洋や陸水に生息する魚類に、寄生する甲殻類です。 食用の大型魚類に寄生するものは、以前から良く知られ、研究されていましたが、食用とならない魚類や、 深海性魚類に寄生するカイアシ類はまだまだ研究されてはおらず、近年でも新たに未記載種が確認されています。
魚類寄生性カイアシ類で特に有名なものは、太平洋及び大西洋に生息しているサケ科魚類に寄生しているサケジラミ(Lepeoptheirus salmonis)、 東南アジアの汽水域に生息しているティラピアに寄生するウオジラミ (Caligus epidemicus)、そして、マグロやカツオ・サンマなどにもヒジキムシや Pennella spp.といった寄生性カイアシ類が取り付いています。身近なところでは、ペットとして飼われているキンギョにもイカリムシ(Lernaea spp.) というカイアシ類が寄生することがあります。

(1)ウマズラハギの鰓弁の寄生例

ウマヅラハギの鰓弁においてHatschekia monacanthiが確認されています。雌のみで最大81個体が寄生していました。(原図)

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(2)ガンギエイの眼の寄生例

ガンギエイの眼にPseudocharopinus sp.がアンカー状の第二小顎を打ち込んで寄生していました。(原図)

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