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カイアシ類の一生
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一般的にカイアシ類は脱皮を繰り返して、幼生期であるノープリウス期(図4)を6期、幼体期であるコペポディット期(図5)を5期過ごした後、コペポディットY期で成体となります(左下図参照)。しかし、中にはノープリウス期やコペポディット期が短縮されているものもいます。カイアシ類は、両性生殖を行います。交尾の際にオスがメスの生殖節に精子の詰まった精包(spermatophore)を付着させて受精します。受精卵は、水中に放出するか、孵化するまでメスが保持します。通常、産卵後数時間から数日までの間にノープリウス幼生が孵化します。しかし、一部のカイアシ類(カラヌス目の汽水・陸水・内湾・沿岸性種)には生息に不適当な時期を休眠卵として海底で過ごすものもいます


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図4. カイアシ類のノープリウス幼生(原図)   図5. カイアシ類のコペポディット幼体(原図)


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寄生性カイアシ類のほとんどは、ノープリウス期及びコペポディット期のうちの何期か短縮して成体となります。一部の寄生性カイアシ類には、ノープリウス期に口を持たないものがいます。彼らは、親から受け継いだ栄養のみをノープリウス期から、感染期であるコペポディットT期まで利用しています。宿主にたどり着いた後のコペポディット幼体は、宿主から栄養を摂取します。親から受け継いだ栄養を切らさないために、ノープリウス期をわずか数時間で終了する場合があります。寄生性カイアシ類のコペポディット期は感染期で、宿主に寄生を開始します。Caligidae(カリグス科)などの寄生性カイアシ類のコペポディットT期以降をChalimus(カリムス期)と呼びます。CaligidaeChalimus(図6)は、頭部の先端から細い粘着性のフィラメントを出して、宿主の鰭や体表などに取り付きます。寄生性カイアシ類の種によっては、オスとメスの両方とも宿主に寄生する種類もあれば、メスのみが寄生しオスはメスの体に取り付いて、交尾をした後、すぐに死んでしまう種もあります。そして、メスは卵を産み、子を放出した後に、その一生を終えます。ある種類のものは約二年もの期間、魚類に寄生し続けるものもいて、その間、何度か産卵をすることが確認されています。  寄生性カイアシ類のメスは、オスの体よりも明らかに大きく、また宿主に与える影響も大きくなります。加えて、オスの寿命は短いので、報告されている寄生性カイアシ類のほとんどは大抵メスです。


図6. Chalimus

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