ウオノエ類は,魚類の体表(図2),鰓腔(図3),口腔(図4),および腹腔内に寄生します。
わが国では,口腔寄生種タイノエの詳細な研究がなされており,タイノエの雌雄ペアは宿主の口腔内の決まった位置に付着することが知られています。
なお,タイノエが口内にいても宿主は釣り餌に食いつくことができるようです。 鰓腔内に寄生するウオノエ類によって,宿主の鰓が変形してガス交換に影響が生じることが知られています。
一般的には部分的な鰓のダメージでは呼吸障害は生じないと考えられていますが,鰓にウオノエ類の寄生をうけている宿主は,ストレスの多い環境におかれた時,寄生を受けていない魚に比べて健康度の低下が顕著に現れます。
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