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〒725-0024 広島県竹原市港町5−8−1

魚類
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硬骨魚類
アゴハゼ アカオビシマハゼ ギンポ マダイ
シログチ キジハタ コブダイ ボラ
スズキ キュウセン ハオコゼ オニオコゼ
ホウボウ イネゴチ ヘラガンゾウビラメ ナシフグ



魚類

1.アゴハゼ Chasmichthys dolichognathus

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スズキ目 ハゼ科

岩礁の潮溜まりや浅海に多く見られる。潮溜まりなどの閉鎖環境で高温、高塩分や低塩分などに耐え、生命力が強く、汽水域に進入することもある。仔魚期は、岸よりのガラモ場などの中層を漂っている。北海道から種子島、朝鮮半島に分布。


2.アカオビシマハゼ Tridentiger trigonocephalus

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スズキ目 ハゼ科 

海水域から内湾や河口の塩分のやや高いところに多く生息しているが、汽水域でみられることもある。岩礁や湾内の障害物を利用して産卵し、オスが卵を保護する。北海道から九州、朝鮮半島、中国に分布する。


3.ギンポ  Enedrias nebulosus 

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スズキ目 ニシキギンポ科

外海から内海のテトラポットや岩礁域、藻場に広く棲息する。肉食性。北海道から九州まで分布。


4.マダイ Pagrus major 

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スズキ目 タイ科

採集日: 2020年5月26日
採集地: 竹原市 阿波島沖 (広島県)
採集者: 稲田 光一郎
水深10−200 mm の岩礁底、その付近の砂底、砂礫底域に生息する。我が国における水産重要種の一つ。成魚は最大1 mに達する。写真の個体は65 cm。スケールバーは5 cm。


5.シログチ Pennahia argentata 

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スズキ目 ニベ科 

採集日: 2020年5月26日
採集地: 竹原市 阿波島沖 (広島県)
採集者: 稲田 光一郎
体色は銀白色。非常に大きい耳石を持っていることから「イシモチ (石持)」 や、釣り上げた際に浮袋を振動させ「グーグー」という音を出すことから「グチ」 (ただし、シログチ以外にも音を出す種類は「グチ」と呼ばれる) とも呼ばれる。スケールバーは5 cm。


6.キジハタ  Epinephelus akaara 

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スズキ目 ハタ科

採集日: 2020年5月26日
採集地: 竹原市 阿波島沖 (広島県)
採集者: 中口 和光
小−中型のハタ類で30−60 cmになる。雌性先熟の性転換をおこない、雌から雄に性転換する。アコウとも呼ばれ、高級魚として扱われる。沿岸の岩礁域に生息する。スケールバーは5 cm。


7.コブダイ  Semicossyphus reticulatus 

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スズキ目 ベラ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者: 岩崎 貞治
 沿岸の岩礁底に生息する全長1 mに達する大型種。生体の体色は茶色や黒、白色などが入った赤色。雌性先熟で50 cmを超えるとメスからオスに性転換する。オスは成長に伴い写真のように、前頭部が著しく肥大しコブ状になる。非常に強力な顎と硬い歯でサザエやカキ、カニなどをかみ砕き捕食する。スケールバーは5 cm。



8.ボラ  Mugil cephalus cephalus 

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ボラ目 ボラ科

採集日: 2020年5月26日
採集地: 竹原市 阿波島沖 (広島県)
採集者: 西田 雄介
 体は円筒形でやや長く、背鰭は2基で離れる。沿岸の浅所、河川の汽水域から淡水域にも入る。また、産卵のため外洋に大群で回遊する。本種の卵巣を加工した「からすみ」は高級食材として有名。スケールバーは5 cm。


9.スズキ Lateolabrax japonicus 

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スズキ目 スズキ科 

採集日: 2020年7月28日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者: 西田 雄介
体型は紡錘形で側扁する。体色は全体的に銀白色で、背側が緑黒色を呈する。口は大きく、下顎が上顎より前に出る。背鰭と臀鰭の棘条は鋭い。スケールバーは5 cm。


10.キュウセン  Halichoeres poecilopterus 

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スズキ目 ベラ科

採集日:2020年7月30日
採集地:竹原市 (広島県)
撮影者: 足立 賢太
小型個体の体色は、黄褐色で体側に黒色の縦帯模様がある。海洋域では小型個体のほとんどは雌であるが、瀬戸内海においては雌雄の比率は同程度とされている。体長9−14 cmに成長すると、雌から雄へ性転換し、それに伴い体色は緑青色を強める。このため、成長した雄個体を「青ベラ」と呼ぶ。一方で小型個体では赤味が強いことから「赤ベラ」と呼ばれる。スケールバーは5 cm。


11.ハオコゼ  Hypodytes rubripinnis  

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カサゴ目 ハオコゼ科

採集日: 2020年9月21日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者: 西田 雄介
 背鰭に1つ黒色斑がある。背鰭、腹鰭、臀鰭の棘は有毒。胸鰭の軟条は遊離しない。沿岸域の転石帯、砂泥底に広く生息するほかアマモ場やタイドプールにも入る。スケールバーは1 cm。



12.オニオコゼ  Inimicus japonicus 

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カサゴ目 オニオコゼ科

採集日: 2020年9月20日
採集地: 広島県栽培漁業センター (広島県)
撮影者: 西田 雄介
 一般にオコゼという場合、本種を指すことが多い。底生性で体色は黒色であるが、黄色から赤褐色を呈する個体変異がある。体表には疣状・房状の突起が発達する。背鰭には16−18本の有毒の棘がある。胸鰭の下方2軟条が遊離して前足状になり、海底を這うこともできる。唐揚げ、刺身など食用として用いられ、広島県などでは養殖が行われている。写真は広島県栽培漁業センターで放流用として養殖されている個体。


13.ホウボウ Chelidonichthys spinosus 

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カサゴ目 ホウボウ科

採集日: 2020年11月22日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者: 西田 雄介
体型は頭部が大きく、頭部から尾にかけて細くなる、円錐形。胸鰭は著しく長く、半円形で翼のように水平に大きく広がる。胸鰭の色彩は鮮やかな緑色をしており、青い縁どりと斑紋がある。胸鰭の下方3軟条が遊離して前足状に発達しており、海底を這うこともできる。最大で体長40 cmに達する。スケールバーは10 cm。


14.イネゴチ  Cociella crocodila  

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カサゴ目 コチ科

採集日: 2020年6月25日
採集地: 竹原市 (広島県)
撮影者: 足立 賢太
体型は延長して著しく縦扁する。体色は背面および腹面が、それぞれ黒褐色および淡色であり、背面には小黒点が多数散在する。頭部は大きく縦扁し、尾部は特に細い。近縁種のマゴチと比較し、体幅がやや狭く、また頭部も小さい。下顎は上顎よりも長く、受け口状で、先端がとがる。水深10−20 mの砂地に生息する。全長50 cmになり、マゴチ同様、食用にされる。スケールバーは10 cm。


15.ヘラガンゾウビラメ  Pseudorhombus oculocirr  

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カレイ目 ヒラメ科

採集日: 2020年11月19日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者: 西田 雄介
 体型は楕円形。有眼側は淡い黒−灰褐色で黒い眼状紋があるのが特徴。 スケールバーは5 cm。



16.ナシフグ  Takifugu vermicularis 

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フグ目 フグ科

採集日:2020年8月27日
採集地: 竹原市 (広島県)
撮影者: 足立 賢太
 胸鰭近くに菊花様の黒い紋があり、背面には多数の白色斑紋がある。 尾鰭の下縁と臀鰭は白色。日本産のナシフグの筋肉は食用上無毒と考えられてきたが、1988−1989年にかけ韓国産ナシフグ筋肉による食中毒が相次いで発生したため、我が国のフグ類において唯一、漁獲海域制限が設けられ販売処置がとられている。スケールバーは5 cm。


○参考文献

  • 蒲原稔治.1961.原色日本魚類図鑑.保育社
  • 岡村収.尼岡邦夫. 1997.日本の海産魚.明光社

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