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TEL. 0846-24-6780

〒725-0024 広島県竹原市港町5-8-1

  磯の生物  
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軟体動物 棘皮動物 節足動物
(甲殻類)
扁形動物
(ヒラムシ類)
ウスヒザラガイ
ババガセ
ヒメケハダヒザラガイ
ケムシヒザラガイ
ヨメガカサ
ヒラスカシガイ
イシダタミガイ
サザエ
スガイ
オオヘビカイ
ツメタガイ
ヨフバイ
カラマツガイ
ミミエガイ
ハボウキガイ
マガキ
ケガキ
アサリ
マダコ
バフンウニ
ムラサキウニ
イトマキヒトデ
ヌノメイトマキヒトデ
アカヒトデ
ヤツデヒトデ
アミメクモヒトデ
二ホンクモヒトデ
フジナマコ
イワフジツボ
カメノテ
イイジマヒラムシ
紐形動物 脊索動物
(ホヤ類)
ミドリヒモムシ
クリゲヒモムシ
マクラボヤ
○参考文献
・吉良哲明.1959.原色日本貝類図鑑.増補改訂版.保育社
・蒲原稔治.1961.原色日本魚類図鑑.保育社
・波部忠重.1961.続原色日本貝類図鑑.保育社
・岡田要.1965.新日本動物図鑑〔上〕.北隆館
・内海富士夫. 1969.原色日本海岸動物図鑑.保育社
・西村三郎.山本虎夫.1974.海辺の生物.保育社
・武田正倫.1982.原色甲殻類検索図鑑.北隆館
・波部忠重.1983.学研生物図鑑 貝Ⅱ.学習研究社
・岡村収.尼岡邦夫. 1997.日本の海産魚.明光社
・佐波征機・入村精一・楚山勇. 2002. ヒトデガイドブック. 阪急コミュニケーションズ. pp135.
・倉持卓司. 2012. 第1章 分類と形態. 「ナマコ学-生物・産業・分化-; 奥村誠一・高橋明義 (共編)」. 成山堂. 1-17.

軟体動物

1.ウスヒザラガイ Ischnochiton comptus 

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多版綱 新ヒザラガイ目 ウスヒザラガイ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
形は細長い楕円形。殻板は低く、背部は丸い。殻表は滑らかで突起物はない。殻板の色彩は極めて変化に富む。体長約3 cm。北海道西岸以南から南西諸島までの日本各地に広く分布し、潮間帯から潮下帯の転石の下に生息する。スケールバーは1 cm。


2.ババガセ Placiphorella stimpsoni 

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多版綱 新ヒザラガイ目 ヒゲヒザラガイ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
肉帯に小棘、ひげ状突起がある。尻板は小さく三角形型。肉食性で肉帯部を持ち上げ小型の甲殻類を誘い込み、粘液で絡ませ捕食する。スケールバーは1 cm。


3.ヒメケハダヒザラガイ Acanthochitona achates 

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多版綱 新ヒザラガイ目 ケムシヒザラガイ科

採集日: 2020年6月4日
採集地: 竹原市 (広島県)
体は細長い楕円形。殻板は小さく、尾殻板は楕円形。肉帯部はやや広く、色彩の変異が激しい。明確な9対の棘束を有する。スケールバーは1 cm。


4.ケムシヒザラガイ Cryptoplax japonica 

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多版綱 新ヒザラガイ目 ケムシヒザラガイ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
体は細長く、蠕虫様。頭板から第4殻板まで連続して並ぶが、残る後方の4枚は互いに離れる。殻板は小さく、肉帯が体の大半を占める。肉帯背面は淡褐色に褐色の横帯模様を有する。スケールバーは1 cm。


5.ヨメガカサCellana toreuma

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腹足綱 カサガイ目 ヨメガカサガイ科

潮間帯中部から下部の岩礁に生息する。北海道南部以南、日本全国に広く分布する。









6.ヒラスカシガイ  Macroschisma dilatatum

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腹足綱 古腹足目 スカシガイ科

採集日: 2020年5月8日
採集地: 竹原市 (広島県)
殻から軟体部がはみ出ナメクジ様。殻頂の穴 (頂孔) は中央部やや後ろに位置し、そこから水管を突き出す。スケールバーは1 cm。

7.イシダタミガイ  Monodonta labio confusa

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腹足綱 古腹足目 ニシキウズガイ科

潮間帯に最も普通の巻貝の一つで、干潮時は岩棚の下や転石の下に棲息する。殻表面は、暗緑色と淡紅色が交互になった石畳のような模様。北海道の南部以南の全国に分布。





8.サザエ Batillus cornutu 

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腹足綱 古腹足目 リュウテンサザエ科

潮間帯下の水深2~5mの岩礁に棲息する。波の荒い場所では殻表面に突起があるが、波の穏やかな海で育ったサザエには、突起はほとんどみられない。北海道南部以南から九州、韓国、北朝鮮、中国に分布。日本における水産重要種。


9.スガイ Turbo (Lunella) coronatus coreensis 

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腹足綱 古腹足目 サザエ科

採集日: 2020年5月28日
採集地: 竹原市 (広島県)
螺塔は低く、上面は弱いドーム状。殻表面には太い肋と細顆粒がある。蓋は石灰質で丸く、一部暗緑色に染まる。スガイ (酢貝) の名前は、石灰質の蓋を酢に浸すと気泡を出しながら溶けることに由来する。スケールバーは1 cm。


10.オオヘビカイ  Serpulorbis (Cladopoma) imbricatus 

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腹足綱 盤足目 ムカデガイ科

潮間帯の岩礁に棲息する。蜘蛛のように粘液糸を海中に放出して、これに食物を付着させ食べる。本州以南の潮線内外に分布。


11.ツメタガイ Glossaulax didyma 

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腹足綱 盤足目 タマガイ科

採集日: 2020年6月4日
採集地: 竹原市 (広島県)
殻幅50mm程度に達する中型の巻貝で砂地の浅海に多く分布する。軟体部は写真のように殻から大きく露出し、殻を完全に覆いつくす。 夜行性で、砂の中を活発に動き回り、アサリなどの二枚貝を食害する。スケールバーは1 cm。


12.ヨフバイ Telasco sufflatus 

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腹足綱 新腹足目 ムシロガイ科

採集日: 2020年6月4日
採集地: 竹原市 (広島県)
殻表面は平滑で、鈍い光沢をもつ。軟体は乳白色に不規則な黒い斑紋が点在する。写真のように前方に長く突出する口吻をもつ。スケールバーは1 cm。

13.カラマツガイ Siphonaria japonica 

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腹足綱 基眼目 カラマツガイ科

採集日: 2020年5月28日
採集地: 竹原市 (広島県)
一見カサガイの仲間に見えるが、カタツムリやモノアラガイに比較的近縁のグループ。15本程度の乳白色の放射状の肋をもつ。殻は左右不相称の楕円形で、右側に水管溝をもち、水管溝が通る肋は殻縁から突出する。スケールバーは1 cm。

14.ミミエガイ Arcopsis symmetrica 

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二枚貝綱 ウグイスガイ亜綱 フネガイ目 フネガイ科

採集日: 2020年6月4日
採集地: 竹原市 (広島県)
殻長約1.5 cmの小型二枚貝。殻は左右によく膨らみ、前後に長い箱型。殻の後縁は斜めに裁断状で、後腹隅は尖る。殻皮は黄褐色で全面を覆う。潮間帯岩礁域の転石の下に生息し、足糸で岩に付着する。スケールバーは1 cm。



15.ハボウキガイ  Pinna bicolor  

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二枚貝綱 ウグイスガイ亜綱 ウグイスガイ目 ハボウキガイ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
タイラギ類と比較して細長く、閉殻筋 (貝柱) が小さい。背縁は直線的で、後縁は切断状ではなく丸みがある。殻表面に10本程度の放射肋があり、肋上に棘をもたない。殻頂を砂泥底に突き立てた状態で生息し、足糸により体を固定させる。スケールバーは1 cm。

16.マガキ Crassostrea gigas 

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二枚貝綱 ウグイスガイ亜綱 カキ目 イタボガキ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
殻表面は.殻表は白色ないし紫褐色で不規則な褶壁がある。生育環境により外部形態に著しい変異がある。北方型のナガガキ、およびエゾガキは生育環境の相違によるマガキの地理的変異型。スケールバーは1 cm。

17.ケガキ Saccostrea kegaki 

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二枚貝綱 ウグイスガイ亜綱 カキ目 イタボガキ科

採集日: 2020年6月26日
採集地: 竹原市 (広島県)
不定形であるが一般的に楕円形。両殻共に膨らみは弱い。殻表面に管状突起が多数密生する。



18.アサリ Ruditapes philippinarum 

CEO

二枚貝綱 異歯亜綱 マルスダレガイ目 マルスダレガイ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
殻長約4 cm。浅海の砂泥地に生息する。殻の色彩は極めて変化に富む。ヒメアサリRuditapes variegata (Sowerby, 1852) と比較して、外套湾入が深い。東北以北では夏季に1度、関東以南では春季と秋季の2度産卵する。日本における水産重要種の一つ。スケールバーは1 cm。

19.マダコ Octopus cf. vulgaris 

CEO

頭足綱 タコ目 マダコ科

採集日: 2020年6月4日
採集地: 竹原市 (広島県)
一般的な食用種で全長約60 cm。体表は網目状。全長の約80%を占める腕は、8本がほぼ等長。
東北以南の日本各地の潮間帯から陸棚上部で最も普通。本種は世界各地から報告されているが、複数種を含む可能性が高い。





棘皮動物

1.バフンウニ  Hemicentrotus pulcherrimus 

     CEO      

ウニ綱 ホンウニ目 オオバフンウニ科

浅海の岩石の下などに多く、体色は暗緑色。3~4月に産卵期をむかえる。北海道南部から九州に分布。

     


2.ムラサキウニ  Anthocidaris crassispina 

     CEO      

ウニ綱 ホンウニ目 ナガウニ科

浅海の岩礁間に最も普通に見られる。日本における水産重要種。東京湾から九州、小笠原、台湾、韓国、中国に分布する。


     

3.イトマキヒトデ  Asterina pectinifera 

     CEO

ヒトデ綱 アカヒトデ目 イトマキヒトデ科

本州沿岸で最も普通にみられる。体はほぼ五角形で、表面には大きな赤色の班が不規則に散布する。北海道から九州、朝鮮にいたる沿岸各地に広く分布する。

     

4.ヌノメイトマキヒトデ  Aquilonastra batheri  

     CEO

ヒトデ綱 アカヒトデ目 イトマキヒトデ科

採集日: 2020年5月8日
採集地: 竹原市 (広島県)
腕は短く先端は鈍い。幅長4-5 cm。盤および腕ともに背面は、規則的に並ぶ1種類の板で構成されているため布目状に見える。スケールバーは1 cm。

     

5.アカヒトデ Certonardoa semiregularis

     CEO

ヒトデ綱 アカヒトデ目 ホウキボシ科

採集日: 2020年5月26日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者: 近藤 裕介
背面は明赤色、朱色をしており、体表は荒い顆粒で覆われている。腕は円筒状で長く、中心の盤は小さい。東北以南の岩礁底や礫底に生息する。スケールバーは1 cm。

     

6.ヤツデヒトデ  Coscinasterias acutispina  

     CEO

ヒトデ綱 マヒトデ目 マキヒトデ科

採集日: 2020年5月26日, 6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者:近藤 裕介
体色は変異が激しく、暗緑色や褐色に白から乳白色の雲斑紋様がある。8本の腕を持つ個体が一般的であるが、7-10本の腕を持つ個体もいる。腕は五角柱状で基部から脱落しやすい。また、体を2分裂させ無性的に増殖し、写真のように再生中の3-4本の短い腕を持つ個体が多い。東北以南の日本各地の浅海やタイドプールに生息する。スケールバーは1 cm

     

7.アミメクモヒトデ Ophionereis dubia 

CEO

クモヒトデ綱 クモヒトデ目 アミメクモヒトデ科

採集日: 2020年5月8日
採集地: 竹原市 (広島県)
盤の直径は約6 mm。腕長は盤の直径の4-7倍。体色は淡い黄色の地に赤黒または白色の斑紋が入る。日本沿岸の潮間帯下部から潮下帯の転石の下に生息する。スケールバーは1 cm。


8.二ホンクモヒトデ  Ophioplocus japonicus 

CEO

クモヒトデ綱 クモヒトデ目 クモヒトデ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
盤は円形で1.5-2 cm、盤の直径の3-4倍の腕をもつ中型種。色彩は暗緑色、または暗褐色で、腕には濃淡の環紋がある。潮間帯から潮下帯の転石の下に生息する。日本固有種。



9.フジナマコ Holothuria (Thymiosycia) decorata decorata 

     CEO

ナマコ綱 楯手目 クロナマコ科

採集日: 2020年5月26日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者:近藤 裕介
体表面は固く、やや褐色を帯びた体色に黒褐色の斑紋がある。管足は腹面全体に存在する。疣足について、小さいものは背面全体に分布し、大きいものは背面および腹側面に沿う。体長は50 cmにもなる大型のナマコ類。スケールバーは5 cm。



節足動物(甲殻類)

1.イワフジツボ Chthamalus challengeri 

     CEO      

顎脚綱 完胸目 イワフジツボ科 

円錐形で高潮線付近の岩礁上に多数群生する。大きさは10mm以下の小型のフジツボ。北海道西南部より本州各地に分布。

     




2.カメノテ Pollicipes mitella 

     CEOCEO

顎脚綱 完胸目 ミョウガガイ科

黄褐色で全体が石灰質殻板で覆われている。主に岩の割れ目や隙間に群生する。本州以南の潮間帯の岩礁に生息する。

    





扁形動物(ヒラムシ類)

1.イイジマヒラムシ  Stylochus ijimai  

   CEO

渦虫綱 スチロヒラムシ科

体は楕円形で、前方に1対の触角があり、表面には灰紫色の斑点が散布する。養殖カキを食害することがある。

       

紐形動物

1.ミドリヒモムシ Lineus fuscoviridis 

     CEO      

無針綱 ヒモムシ目 リネウス科

採集日: 2020年5月8日
採集地: 竹原市 (広島県)
体長80 cmに達する。体幅は約1 cm。前端はヘラ状であり、体色は深緑色。写真のように自切することもある。カキ殻や転石の間隙に生息する。スケールバーは5 cm。


2.クリゲヒモムシ  Tubulanus punctatus  

     CEO      

無針綱 クリゲヒモムシ目 ツブラヌス科

採集日: 2020年5月8日
採集地: 竹原市 (広島県)
体長80 cm以上になり、体幅は1-4mm。体色は暗紫色や栗色の地に一細かい白点が散在し、白色の細輪が環状にほぼ等間隔に並ぶ。カキ殻や転石の間隙に生息する。スケールバーは5 cm。

脊索動物(ホヤ類)

1.マクラボヤ Pyura mirabilis 

     CEO      

ホヤ綱 マボヤ目 マボヤ科

採集日: 2020年6月6日
採集地: 竹原市 (広島県)
体は横長の楕円形で、入水孔と出水孔は体の両端に分かれて開く。被嚢は革状で表面は平滑。転石下や石礫上に付着して生息する。スケールバーは1 cm。


バナースペース

水産実験所

〒725-0024
広島県竹原市港町5-8-1

TEL 0846-24-6780
FAX 0846-23-0038