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藻場の生物
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軟体動物(ウミウシ類)
フジタウミウシ サクラミノウミウシ クロシタナシウミウシ オカダウミウシ
コノハミドリガイ ヒカリウミウシ シロウミウシ ウミナメクジ
アオウミウシ ブドウガイ ウミフクロウ コモンウミウシ
キクゾノウミウシ アズキウミウシ ヤマトウミウシ ハンミョウカスミミノウミウシ
ヒラミルミドリガイ メリベウミウシ

○謝辞 同定協力者:中野理枝さま

ウミウシの同定にご協力頂きました中野理枝さまに感謝致します。

1.フジタウミウシ Polycera fujitai 


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腹足綱 裸鰓目 フジタウミウシ科 

 採集日:2015年4月17日
 採集地:竹原
 採集者:片岡聖
 撮影者:浦田慎

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体は黄白色に橙色または橙褐色の縦走する不規則な形の斑紋を背中に持つことが多い。背面に多数の黒い小斑紋が一面に散在する。体表には若干の円錐状突起を有する。頭膜の周縁には約7個の指状突起を生じる。体長は30mm前後、北海道を除く本州に分布。

2.サクラミノウミウシ  Sakuraeolis sakuracea 

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腹足綱 裸鰓目 ファセリナ科

 採集日:2015年4月17日
 採集地:竹原
 採集者:片岡聖
 撮影者:浦田慎

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3.クロシタナシウミウシ Dendrodonis adborescens 


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腹足綱 裸鰓目 クロシタナシウミウシ科 

 採集日:2015年3月21日
 採集地:竹原水産実験所前
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長5cmのナメクジ状。体は扁平で色彩はほとんどの部分が黒褐色で体周縁にフリル状に赤褐色の狭い帯がある。干潟の干潮線付近から潮下帯のアマモ場周辺の砂泥底に生息する。

4.オカダウミウシ Okadaia elegans 

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腹足綱 裸鰓目 オカダウミウシ科

 採集日:2015年4月7日
 採集地:尾道市向島道越
 採集者:近藤裕介
 撮影者:浦田慎

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体長5mm以下の極めて小形のウミウシ。ウズマキゴカイ類を捕食する。体は柔らかく、ウズマキゴカイ類と同じ赤色。潮間帯、ウズマキゴカイ類の棲官上に生息し、北海道南部〜本州に分布する。

5.コノハミドリガイ Elysia ornata 


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腹足綱 裸鰓目 ゴクラクミドリガイ科 

 採集日:2014年10月19日
 採集地:江田島市大黒神島
 採集者:近藤裕介
 撮影者:大塚攻

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体は草緑色、大きくない黒斑が多数存在する。側足と触角の最外側は黒く縁取られ、その内側に橙色の細い色帯がある。側足は薄く、広げて泳ぐことがある。体長は20mm以上、大型の固体では時に40mmに達する。房総半島から瀬戸内海までの数か所と青森県から若狭湾にわたる日本海沿岸に分布。

6.ヒカリウミウシ Plocamopherus tilesii 


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腹足綱 裸鰓目 ハナサキウミウシ科 

 採集日:2011年11月6日
 採集地:尾道市
 採集者:足立文
 撮影者:大塚攻

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体は黄白色地に茶色の不規則な色彩部分があり、その上に橙色の斑紋と黒色の小点が多数混在、背面の突起はあまり大きくなく、小さな枝分かれがあり、発光細胞を含む、鰓葉は大、体長は約10cmまで。北海道を除く日本全域に分布。

7.シロウミウシ Chromodoris orientalis 


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腹足綱 裸鰓目 イロウミウシ科 

 採集日:2015年6月15日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体は白色、肉帯は黄色の色帯で縁取られる。背面には多数の黒色の小斑紋が散在。触角の先端と鰓葉の稜縁は黄色、体長約40mmまで。日本全域に普通に分布。

8.ウミナメクジ Petalifera punctulata 


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腹足綱 アメフラシ目 アメフラシ科 

 採集日:2015年6月19日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長6cmのナメクジ状。体は扁平で色彩は鮮やかな黄色、緑色、褐色など固体変異が多い。干潮線付近から潮下帯のアマモ場の葉の上にぴったり付着している。年や季節による個体数の変動が大きい。

9.アオウミウシ Hypselodoris festiva 


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腹足綱 裸鰓目 イロウミウシ科 

 採集日:2015年7月14日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長3cm。体は平たい。青字に黒色と黄色の斑点が散在し、黄色の模様が背中線上を走る。縁部も黄色で触角は橙色。尾部が発達する。すみ場所は、タイドプールや潮間帯下部付近の水中。本州〜九州に分布。

10.ブドウガイ Haloa japonica 


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腹足綱 裸鰓目 ブドウガイ科 

 採集日:2015年1月21日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長5cm。軟体部は半透明で黒い斑点が散らばる。皮をむいたブドウの果実のように、ヌルヌルする。巻いた貝殻が埋在する。頭部の前端は幅広くゆるやかな弧を描く。その左右端に短い触角がある。集団で見つかることが多い。すみ場所は、海藻の生えたタイドプールなど。北海道南部〜九州に分布。

11.ウミフクロウ Pleurobranchaea japonica 


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腹足綱 側鰓目 ウミフクロウ科 

 採集日:2015年7月25日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長5cm。貝殻は完全に退化して無い。体は柔らかい。頭部の先端は広がり基部に1対の触角を伴う。その形状がフクロウを思わせる。背面には網目状の細かな模様がある。肉食性で水底付近の動物を襲う。すみ場所は潮間帯下部から浅海底まで。本州以南に分布。

12.コモンウミウシ Chromodoris aureopurpurea 


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腹足綱 裸鰓目 イロウミウシ科 

 採集日:2015年9月29日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体調は約3cm。体の地色は白ないし黄白色、背面の周縁に紫色の斑紋が並ぶ。背面に多数の黄色い斑点が散在。触角と鰓葉は紫色。房総半島から九州天草までの太平洋側と青森県浅虫から若狭湾までと隠岐に分布。

13.キクゾノウミウシ G.striata 


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腹足綱 裸鰓目 キヌハダウミウシ科 

 採集日:2015年10月28日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長約2cm。体が淡橙黄色で、背面、腹足周縁と触角、鰓葉などが濃橙黄色。瀬戸内海、九州天草、能登半島に分布。

14.アズキウミウシ Elysia amakusana 


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腹足綱 襄舌目 ゴクラクミドリガイ科 

 採集日:2015年11月28日
 採集地:呉市倉橋町横島
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長2cmぐらいまで。体は普通草緑色。茶褐色のこともある。体表には橙赤色の微細な展が多数散在。触角と尾端が黒染するのが特徴。房総半島から瀬戸内海までの数か所と青森県から若狭湾にわたる日本海沿岸に分布。

15.ヤマトウミウシ Hoplodoris armata 


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腹足綱 裸鰓目 ドーリス科 

 採集日:2016年5月24日
 採集地:愛媛県松山市
 採集者:片岡聖
 撮影者:近藤裕介

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体調3cm。黄色。背面に多数の固いイボが発達する。後方には二次鰓(矢印)が発達する.海綿動物を食べる。すみ場所は、潮間帯の岩上、分布は本州。

16.ハンミョウカスミミノウミウシ Cerberilla albopunctata 


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腹足綱 裸鰓目 オオミノウミウシ科 

 採集日:2016年7月2日
 採集地:竹原市小久野島
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体調3cm。体は黒褐色地に大小の白い斑点が背面、背側突起、触角、口触手、腹足周縁の背面に散在する。背側突起は細長く、多数で、濃い黄色の輪が先端近くにあり、先端は白い。触角は短小。口触手は長い鞭状、なかほどが濃い黄色、先端に向かって藍色、黄色、黒褐色を呈する。房総半島以南九州までの砂中

17.ヒラミルミドリガイ Elysia trisinuata 


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腹足綱 襄舌目 ゴクラクミドリガイ科 

 採集日:2017年4月15日
 採集地:竹原市
 採集者:近藤裕介
 撮影者:近藤裕介

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体長2.5cm。体は草緑色、表面に橙赤色の細点を散布。通常体表に小さい円錐状の突起を生じる。左右の側足が背面で接する部分の3ヶ所に小孔を形成する。この小孔の側足部分はやや褐色を帯びる。尾の先端は黒くない。佐渡、能登半島付近

18.メリベウミウシ Melibe papillosa 


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腹足綱 裸鰓目 メリベウミウシ科 

採集日: 2020年8月24日
採集地: 竹原市 (広島県)
採集者: 李 東航
撮影者: 西田 雄介

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体は細長く、柔らかい。体色は黄褐色で、4−9対の平たい背面突起を持つ。大きな頭巾上の口を有し、口の周辺には多くの触手がある。体をくねらせて泳ぐ。

○参考文献

  • 西村三郎. 1992.原色検索日本海岸動物図鑑〔T〕.保育社
  • 鈴木孝男.木村昭一.木村妙子.森敬介.多留聖典 2013.干潟ベントスフィールド図鑑.日本国際湿地保全連合
  • 今原幸光編者 有山啓之・石田惣・伊藤勝敏・大谷道夫・竹之内孝一・鍋島靖信・波戸岡清峰・花岡皆子・山西良平共著 2011.写真でわかる 磯の生き物図鑑.トンボ出版
  • 奥谷喬司.2000.日本近海産貝類図鑑.東海大学出版

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