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演習に関する学術用語の解説
(魚類編)
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竹原ステーションで実施される演習に関する学術用語の解説(他大学・広大の学部生向け)を 「全体編」 「共生編」 「病気編」 「プランクトン編」 「海洋環境編」 「無脊椎動物編」 「有用水産動物編」 「海藻編」 「魚類編」 に纏めました。予習、復習に活用ください。
詳細は、各用語をクリックしてください。表中の図は、クリックで拡大されます。

魚類
海砂 海底湧水 河口 魚類群集 光合成 コドラート 里海
食物網・食物連鎖 成育場 生態系サービス 発育段階 稚魚
底生魚類 微細藻類 捕食 メバル属魚類 養殖 耳石 成長曲線
ノギス 肥満度 肝臓重量指数 麻酔薬 マーキング
魚類の野外観察調査 シュノーケリング 生食連鎖 微生物還 性転換 重要度指数
扁平石 礫石 星状石 砕波帯
○引用文献
・環境省HP(政策分野・行政活動:里海ネット)https://www.env.go.jp/water/heisa/satoumi/01.html(20117年6月閲覧)
・自然の恵みの価値を計るhttps://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/valuation/service.html(2017年5月閲覧)
・生物学辞典 巌佐庸/倉谷滋/斎藤成也/塚谷 裕一(編集)(2013)岩波書店

魚類


海砂 sea sand
海底や海岸の砂。近年コンクリート用の細骨材としての海砂の使用量が増加している。
海砂
海底湧水 sea bottom spring water
地下水が海底から湧き出す現象。または湧き出た水のこと。湧水は植物プランクトンに必要な栄養を含んでおり、近年魚類生産との関係が注目されている。
海底湧水
河口 estuary
河川が海や湖などに接する部分。一般に川の下流域は砂泥が堆積し、河口に中洲や干潟、湿地帯等を形成する。
魚類群集 fish biocoenosis
ある水域に生息する全ての魚類をひとつの集団とみなしたもの。
光合成 photosynthesis
植物等の細胞内にある葉緑体内での反応。二酸化炭素、水、栄養塩を光エネルギーによって酸素と有機物に変換する。
コドラート quadrat
ある野外地域における生物種の生息個体数を推定するために、一定の面積の正方形や長方形を設定し、その内部の生物を調査する手法。またはこの手法で設けられた一定面積のこと。(=方形枠)
コドラート
里海 Satoumi
人手が加わることにより生物生産性と生物多様性が高くなった沿岸海域。
食物網・食物連鎖 food chain, food web
群衆内の捕食‐被食関係において、栄養段階が低次の生物が高次の生物に捕食されることにより有機物がうけわたされていく過程を食物連鎖と呼ぶ。自然界では環境や成長に応じて生物種同士の捕食‐被食関係が網の目のように複雑なことから食物網とも呼ばれる。
食物連鎖 食物網
成育場 nursery area
生物が成長・育成するための場所。魚類ではアマモ場やガラモ場、二枚貝類では良質な砂泥底などがあげられる。
生態系サービス Ecosystem Services
豊かな生物多様性をもつ自然・生態系から得られる利益。供給サービス(食料・燃料・医薬品等)、調節サービス(大気・水質・土壌等)、生育・生育地サービス(生育環境等)、文化的サービス(レクリエーション・教育等)の4つに大別される。
発育段階 life stage
生物の発育過程の 区分で、とくに形態・生理・生態などが質的に異なるもの。魚類ではサイズや形態によって仔魚・稚魚・幼魚・未成熟魚・成魚と段階分けされている。
発育段階
稚魚 juvenile
魚類の発育段階で、孵化後骨格とヒレが発達しその特徴が親魚の形態に達したもの。
稚魚
底生魚類 demersal fishes
陸水、海域の底部に生息する魚類の総称。カレイ・ヒラメ・コチ・タラ・オニオコゼ・アンコウなど。(=底魚)
微細藻類 microalgae
水中に存在する顕微鏡サイズの藻類の総称。光合成細菌・ユーグレナ(ミドリムシ)・珪藻など。
微細藻類
捕食 predation
生物同士の相互関係のひとつで、ある種が別の種を食べること。食べる側を捕食者、食べられる側を被食者と呼ぶ。
メバル属魚類 Sebastes
スズキ目メバル科メバル属に属する魚類。これまでカサゴ目フサカサゴ科に含められていたが、カサゴ目の魚がスズキ目に移されるとともにメバル属はメバル科という新しい名称の分類群に含まれることとなった。
メバル
養殖 aquaculture
限られた一定の水面の中で水産物を育成し、利用できるサイズまで育て漁獲する生産方式。人工的に孵化から世代交代するまで育成ことを完全養殖と呼ぶ。
カキの養殖(カキいかだ)
耳石 otolith
魚の内耳にある平衡石。通常、扁平石、礫石、星状石の3つが1対ずつある。年齢や日齢の査定に用いられる。
ヒラメの耳石
成長曲線 growth curve
横軸(x軸)に時間、縦軸(y軸)に大きさをとって、大きさの時間的な変化を近似した曲線。
ノギス vernier caliper
物の厚さや球・穴の直径を正確に測るための、補助尺つきの、ものさし。
肥満度 Condition factor
栄養状態を表す指標の一つ。体重を全長あるいは体長の3乗で除したものがよく用いられる。
肝臓重量指数 Hepato somatic Index
栄養状態を表す指標の一つ。肝臓重量を体重で除したものが一般的。
麻酔薬 anesthetic
水中で個体を傷つけずに捕獲したい際に使用する(主な試薬:キナルジン1%希釈液)。また、実験室での作業(計測など)の際に、個体への肉体的精神的ストレスを軽減し,作業効率を高めるためにも使用する[試薬:FA100(オイゲノール) 0.2%希釈液]。
マーキング marking
個体識別のために施す(行動観察などの調査時)。魚類では色素の皮下注射,あるいはタグをつけることが多い。対象となる魚種の体色模様に安定した個体変異がある場合は,それを用いる(ナチュラルマーキング)。
魚類の野外観察調査 field observation into fish
観察者が調査対象とする魚種個体を追跡しながら行動記録する手法を採用することが多い。記録には耐水フィルム(ラボノートなど)を用い、鉛筆で書き込む。防水カメラを用いて動画や静止画像を記録することも多い。
シュノーケリング
シュノーケリング snorkeling
魚類の野外観察調査でよく用いられる潜水遊泳方法。水面遊泳のみならずジャックナイフなどの技術習得により水中潜行しての観察も可能となる。
生食連鎖(古典的食物連鎖) grazing food chain(classical food chain)
食物連鎖の内、生きている生物体同士の捕食−被食関係。
微生物環 microbial loop
食物連鎖の内、バクテリアによって有機物粒子へと分解された生物の死骸やその排出物を、堆積物食者が食すことで有機物循環がなされる過程。
性転換 transsexual
ある個体の性別が雄から雌、またはその逆に変化することをいう。雌雄同体の様式のひとつであり、同時的雌雄同体に対して隣接的雌雄同体ということもある。雄から雌に性転換することを雄性先熟、その逆を雌性先熟という。また両方向に性を変えることが可能な生物もいる。
重要度指数 severity index
各餌項目の重量を出現頻度、個体数によって重みづけした指数。
扁平石 sagitta
耳石のうち、一番大きくて観察しやすいもの。小嚢または球形嚢に存在する。
礫石 lapillus
耳石のうち、扁平石よりも小さく、形態的特徴は少ない。通嚢または卵形嚢に存在する。
星状石 asteriscus
耳石のうち、扁平石よりも小さく、形態的特徴は少ない。壺(爪状体)に存在する。
砕波帯 breaker zone
海岸に近い海域で、沖合いから浅海域に波が進入すると、波高が変化し、水深が波高に近づいた時点で、前方へとくずれる砕波と呼ばれる現象が起こる海域。魚類にとって重要な餌場や隠れ家になっており、砕波帯は藻場と同様「稚仔魚のゆりかご」と呼ばれる。
       

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