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演習に関する学術用語の解説
(共生編)
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竹原ステーションで実施される演習に関する学術用語の解説(他大学・広大の学部生向け)を 「全体編」 「共生編」 「プランクトン編」 「海洋環境編」 「無脊椎動物編」 「有用水産動物編」 「藻類編」 「魚類編」 に纏めました。予習、復習に活用ください。
詳細は、各用語をクリックしてください。表中の図は、クリックで拡大されます。

共生
共生 寄生 宿主 偏(片)利共生 相利共生 捕食寄生 掃除共生
巣穴共生 便乗 宿主特異性 ベクター 二次感染 ウオジラミ類
カリムス 生活史 中間宿主 延長宿主 終宿主 内部寄生 外部寄生 吸虫類
単生類 条虫類 幼生生殖 ヒル類 線虫類 宿主転換 共進化 r-K戦略
淡水浴 超寄生 ヘテロクロニー プロジェネシス
○引用文献
・共生の意味論 藤田紘一郎(1997) 講談社ブルーバックス
・実用日本語表現辞典 http://www.weblio.jp/category/dictionary/jtnhj(2017年5月閲覧)
・生化学辞典 大島泰郎(2007) 東京化学同人
・日本動物大百科 第7巻無脊椎動物 日高敏隆(監修)(1997)平凡社
・基礎水産動物学 岩井保(1990) 恒星社厚生閣
・三省堂 大辞林 http://www.weblio.jp/cat/dictionary/ssdjj(2017年6月閲覧)
・進化論の見方 河田雅圭(1989)紀伊国屋書店
・自然共生研究センターHP http://www.pwri.go.jp/team/kyousei/jpn/index.htm(2017年6月閲覧)
・植物と人類の共進化に関する話 Michael Pollan(2002) Random House Trade Paperbacks
・サンクチュアリNEWS(https://nqj17437.wordpress.com/2015/11/20/r-k-%e6%88%a6%e7%95%a5/)2017年5月閲覧
・生物学用語辞典(http://www.weblio.jp/category/academic/sbtgy#YA_YO)2017年6月閲覧
・寄生虫に寄生する生物の話 マーク フリーマン(http://mark-freeman.com/wp-content/uploads/192%e5%8f%b7%e3%82%88%e3%81%bf%e3%82%82%e3%81%ae.pdf)2017年6月閲覧

共生



共生 symbiosis
2種の生物種同士が一緒に生活するという生活様式。広義には捕食ー被食の関係も含まれる。
[様々な共生]

アラムシロ(巻貝)に共生するマキガイイソギンチャク(便乗)


オコゼ類の稚魚に共生するヒドロ虫(便乗)




ヒラメに寄生するメダマイカリムシ(カイアシ類)(寄生)
寄生 parasitism
共生の一種であり、一方の生物がもう一方の生物から栄養などを一方的に受け取って生活すること。
宿主 host
共生の一種であり、一方の生物がもう一方の生物から栄養などを一方的に受け取って生活すること。
偏(片)利共生 commensalism
共生の一種であり、一方の生物がもう一方の生物から栄養などを一方的に受け取って生活すること。
相利共生 mutualism
共生のうち、2種の生物が互いに利益を享受しながら生活すること。
捕食寄生 parasitoidism
宿主を捕食しながら寄生すること。常に宿主を殺してしまう。
掃除共生 cleaning symbiosis
他種の動物の体についた寄生虫や古い皮膚などを掃除する生物と掃除される生物の共生関係。
巣穴共生 burrow utilization
ある生物の巣穴に他の生物などが共生すること。
便乗 phoresy
共生者が宿主と栄養関係がなく、移動手段、生活場所として利用する生活様式。
宿主特異性 host specificity
共生生物が特定の生物のみを宿主とする性質。
ベクター vector
ある共生生物が他生物を運搬手段として利用すること。狭義には感染症における媒介者。
二次感染 secondary infection
ある病原体による感染がおこった後に、最初とは異なる病原体の感染を受けること。
ウオジラミ類(カリグス類) caligid
甲殻類カイアシ類の中で魚類の体表、鰓などに寄生する分類群。特に海産魚類の養殖場で甚大な被害を出す種も多い。
ウオジラミ類(カリグス)
カリムス chalimus
寄生性カイアシ類ウオジラミ類などの幼体で、額糸と呼ばれる構造で宿主に付着して寄生生活を送るステージ。
生活史 life clycle
生物の一生における生活の有り様。成長に伴って生活場所や食性が大きく変化する場合もある。寄生生物の場合、宿主を替えながら一生を送る場合もある。
中間宿主 intermediate host
寄生生物の幼生期と有性生殖期の宿主が異なる時の幼生期の宿主。
延長宿主 paratenic host
寄生生物が宿主で変態せず、終宿主に食物連鎖を介して到達するための宿主。中間宿主とは区別する。
終宿主 definitive host
寄生生物が有性生殖をするための宿主で、中間宿主と区別する。
内部寄生 endoparasite
寄生生物が宿主内の消化管や血管、筋肉などの体内に寄生する寄生生物。
外部寄生 ectoparasite
寄生生物が宿主の体表(魚であれば鰭、鰓、口腔も含まれる)などの体外に寄生する寄生生物。
吸虫類 trematode
扁形動物門に属する。主に脊椎動物に寄生する。複雑な生活史を持つ。経皮感染あるいは経口感染によって終宿主に達する。   [参考 扁形動物門関連図]
単生類 monogenean
扁形動物門に属する。すべて寄生性。フタゴムシなどが知られる。吸虫類や条虫類と異なり単純な生活史を持つ。養殖場で甚大な被害を出すことがある。   [参考 扁形動物門関連図]
条虫類 cestode
扁形動物門に属する。すべて内部寄生者で、脊椎動物の消化管に寄生する。サナダムシ類が知られる。
  [参考 扁形動物門関連図]
幼生生殖 paedogenesis
吸虫類の幼虫が無性生殖によって多数の幼虫を生じる現象。吸虫類のスポロシスト、レジアなどが幼生生殖を行う。
ヒル類 leech
環形動物門に属する。体の前後両端の体節は吸盤となる。陸水種、海産種は魚類、無脊椎動物に寄生して吸血する。陸上には捕食性種が知られる。
  [参考 環形動物門関連図]
線虫類 nematode
線形動物門。地球上で最も?栄している無脊椎動物。自由性生活性のものはデトリタス食、肉食と多様な食性を持つ。海洋生態系の有機物分解に重要な役割を持つ。また、様々な宿主に寄生性種が見られる。4回脱皮をして成体になる。
線形動物
宿主転換 host swithcing
寄生生物が宿主を乗り換えること。
共進化 coevolution
生物が他の生物と共生して進化していく過程で、それぞれの依存性が様々な程度で生じる現象。
r-K戦略 r-K strategy
生物の異なる繁殖戦略で、不安定な環境で子孫をできるだけ多く残すr戦略と安定した環境で適応能力の高い子孫を確実に残すK戦略がある。産卵形態においてはそれぞれ小卵多産と大卵少産で代表される。
淡水浴 reshwater bathing
養殖海産魚の外部寄生生物を淡水に短時間浸すことによって駆除する。天然海産魚も外部寄生生物を落とすために淡水域に侵入する。
超寄生 hyperarasitism
寄生生物が別な寄生生物すること。二枚貝に寄生するカクレガニにさらに寄生するフクロムシなどが知られる。
ヘテロクロニー(異時性) heterochrony
子孫の体細胞あるいは生殖細胞の成長のタイミングが祖先に比べて遅くなったりあるいは早くなったりすること。進化の原動力である。
プロジェネシス progenesis
生殖細胞の成長が体細胞のそれに比較して促進されて進化すること。寄生生物では一般的現象である。ネオテニーとは異なる。
       

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