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演習に関する学術用語の解説
(魚病など)
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竹原ステーションで実施される演習に関する学術用語の解説(他大学・広大の学部生向け)を 「共生」 「魚病など」 「プランクトン」 「海洋環境」 「無脊椎動物」 「有用水産動植物」 「海藻」 「魚類」 に纏めました。予習、復習に活用ください。
詳細は、各用語をクリックしてください。表中の図は、クリックで拡大されます。

魚病
住血吸虫症 冷水病 コイヘルペスウイルス病 ブリ連鎖球菌症 経口投与法 注射法
○引用文献
・改訂・魚病学概論 第二版 小川和夫 室賀清邦(編)(2012)恒星社厚生閣
・ウィキペディア(2018年8月閲覧) 住血吸虫症、コイヘルペスウイルス症、ブリ連鎖球菌症

魚病


住血吸虫症 schistosomiasis
住血吸虫科に属する寄生虫に感染することにより引き起こされる病気の総称である。致死率こそ高くないものの、長期にわたり内臓を痛める慢性疾患である。淡水産の巻貝が中間宿主となっており、皮膚を汚染された水に浸すことで感染する。
冷水病 cold water disease
サケ、マス、アユなどに発症する致死性の感染症。原因病原体はグラム陰性長桿菌のFlavobacterium psychrophilumであるが、決め手となる予防法、治療法はまだ見つかっていない。アユ放流事業によって本病が天然水面へ蔓延することが大きな問題となっている。
コイヘルペスウイルス病 koi herpes virus disease(KHVD)
コイヘルペスウイルスが原因となる。発症すると斃死率が高く、非耐性鯉は発症率自体が高い。発症したコイは鰓がただれる、目がくぼむなどの外的特徴がみられる。発病した場合の致死率は100%である。
ブリ連鎖球菌症 Lactococcus garvieae disease
Lactococcus garvieae感染を原因とするブリ属魚類の感染症。α溶血性連鎖球菌症とも呼ばれる。外部所見として眼球周囲の出血、鰓蓋内壁の膿瘍形成、病理所見として心外膜炎、化膿性炎、肉芽腫性炎が認められる。
経口投与法 oral administration method
薬を魚の体内に取り込む際、口から投与する方法。経口投与は最も便利な上に、通常は最も安全で費用もかからないため、一番よく使われている投与法だが、薬が消化管を通ることによる制約もある。
注射法 injection method
薬を魚の体内に取り込む際、皮下、筋肉内、静脈内、髄腔内に注射する方法。
       

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